株式会社アクシス様
補助金申請のきっかけ
当社は自動車カスタムパーツの製造販売会社で、自社で企画、設計、製造したオリジナルのLEDライトやドライカーボン製の外装パーツをYahooや楽天といったECモールで販売するほか、アメリカを中心とした海外に向けての輸出を行っています。
これまでは海外の委託先工場で金型を使って製品の製造を行っていましたが、お客様のニーズに合わせて柔軟かつタイムリーに製品をお届けするために、自動車部品として必要な強度をもった造形物を極小ロットでも経済的に製作することができるSLS(粉末焼結積層造形)方式の3Dプリンタの導入を検討していました。 それなりの規模の投資となるため、補助金の活用を考えていたところ、顧問税理士よりYKフューチャーコンサルティング様を紹介いただき、補助金申請の支援を依頼しました。
補助事業の概要と補助金の使い道
車種、型式、取り付け部位ごとに製品が異なるため、当社が取り扱う製品数は3,146点と非常に多いのですが、最低でも1,000個程度の販売数量が見込めないと金型による生産では採算があわず、お客様からの製品ニーズがあっても応えられないこともあり、機会損失が発生していました。 SLS方式の3Dプリンタでは材料をレーザーで焼き固めて造形するため、製造した製品は自動車部品として求められる精度と強度を備えており、20個程度の極小ロットでも経済的に生産できるというメリットがあります。
SLS方式の3Dプリンタの導入により、これまで取り逃していたお客様のニーズに柔軟に応えることができるようになるだけではなく、金型製作にかかるコストや中国からの輸入、在庫保管にかかるコストの削減に繋がるため、円安やエネルギー価格の高騰などによるコスト上昇の影響が軽減できると考えています。 取引先からは治具(加工や組立の際、部品や工具の作業位置を指示・誘導するための補助具)製造の打診をいただくなど、SLS方式3Dプリンタの導入をきっかけにして、新しいビジネスに繋がり始めています。 治具だけでなく、強度や精度が求められ、大量生産に向かない製品についてはSLS方式の3Dプリンタを使った製造に大きな優位性があると感じますので、これを機に自動車部品に限らず、新しい分野でのビジネスチャンスを掴んでいきたいと思っています。
代表取締役:入江 秀行 様
他の中小事業者も同じだと思いますが、日常業務を動かしながら、社内のリソースだけで事業計画書をまとめあげることは非常に難しかったと思います。また、公募要領を読み解くだけでも大変であり、経験がなければ補助金の申請手続きすら自力で完了させることが難しいのではないかと感じました。 申請者のレベルも上がっており、以前に比べて採択を勝ち取ることが大変になってきていると聞いていますが、YKフューチャーコンサルティング様に支援いただいたことで、審査において求められているポイントを押さえた事業計画書にまとめることができ、無事に採択を受けることができました。 これからはSLS方式の3Dプリンタを活用して会社を大きく成長させていきたいと思います。